最近「メンズ脱毛」という言葉をよく聞くようになり、街中や電車で男性用の脱毛サロンの宣伝を見かけますよね。男が脱毛なんて、って思っていても気になってついつい見ちゃいませんか?
男性の場合は腕や足は服で隠せますが、ヒゲは隠せませんよね。コロナ禍で常にマスクをつけていればヒゲも隠すことができますが、コロナが収束すればいずれマスクを外す機会も多くなるでしょう。男性も女性もそうですが、マスクをしているとだいたい5割増しでイケメン、美人に見えるものです。
マスクを外してガッカリされないようにヒゲの処理はちゃんとしておきたいものですね。
ヒゲが濃くなくても毎日ヒゲを剃るのが面倒だったり、ちゃんと剃っても夕方くらいになるとうっすら青ヒゲが生えてきていたりと、ヒゲに関する悩みは意外と多くの男性が持っています。そういった悩みはヒゲ脱毛で解消するのでしょうか?
今回はヒゲ脱毛についてメリットデメリットを調査してみました。

ヒゲについてのイメージ
女性の85%が「男性はヒゲがない方がいい」
メンズ脱毛の総合情報サイト「ツルオ」の調査によると、20~39歳の女性240人を対象に男性のヒゲに関するアンケートを実施したところ、84.6%の女性がヒゲのない男性のほうが好きという結果でした。
男性という生き物は、いくつになっても女性の目が気になるものです。その女性の約85%がヒゲのない男性のほうが好きだとは。ヒゲがあってかっこいいと思うのは男性だけなのかもしれません。
無精ヒゲが最も印象が悪いが、青ヒゲも印象が悪い
出典:TSURUO
ヒゲの中で最も印象が悪いのは無精ヒゲであり、青ヒゲ、剃り残しと続きます。整えられたヒゲはダンディさをアピールできますが、手入れをしていないヒゲは女性には印象が悪いということですね。イケメンなら無精ヒゲは許されるのでしょうが、私を含めたその他大勢の男性は少しでもヒゲの手入れを怠るとマイナスポイントということです。

男性が思う理想のヒゲスタイルは?
女性からするとヒゲはほぼ必要ないということが分かりました。では男性の立場からヒゲのイメージはどうでしょうか。
男性のかっこいいをつくり出すためのメディア「danCE(ダンシー)」が男性の医療脱毛クリニック「メンズダビデ」監修の元、男性400人を対象として行ったアンケート調査では、全ての年代で理想のヒゲスタイル1位は「ツルツル」という結果でした。(~20代:76%、30代:80%、40代:73%、50代~:81%)
皆さんヒゲはないほうがいいと感じているんですね。さらにこのアンケートでは、髭剃りが面倒かどうか質問したところ、全ての年代の80%以上が髭剃りは面倒だという結果が出ました。ツルツルがいいと思っているのに毎日ヒゲは生えてくるので、そりゃ面倒ですよね。
青ヒゲはどうすればいい?
さきほどのアンケート結果では、女性に印象の悪いヒゲの第2位は青ヒゲでした。無精ヒゲや剃り残しは手入れ不足が原因ですが、きちんと毎朝ヒゲを剃ったのにもかかわらず、昼頃や夕方になるとうっすら青ヒゲが出てくるのは不可抗力では?
青ヒゲについても調べてみました。
そもそも青ヒゲって何?
青ヒゲとは、ヒゲを剃った後に皮膚の中でヒゲが少し成長し透けて見える状態のことです。
朝キレイにヒゲを剃っても、ヒゲは少しずつ伸びてきます。昼過ぎや夕方になると口の周りのヒゲが全体的に透けて見えて青く見えます。特にヒゲが濃くない男性でも、鼻の下だけとかあご周りだけとか部分的に青くなることもあります。
なぜ青ヒゲになる?
原因は単純にヒゲが濃いことです。
ヒゲが濃いというのは、ヒゲの密度が高いということです。ヒゲの密度が薄ければ朝に剃ったヒゲが少々伸びても全体的に青く見えることはありません。しかし、ヒゲの密度が濃ければどの毛穴からもヒゲが顔を覗かせ、透けて見えるため全体的に青く見えてしまうのです。
青ヒゲ対策① ヒゲを薄くする
ヒゲが濃いなら薄くすればいい。言葉にすれば簡単ですが、これが一番難しいと思います。効果はそれほど期待できませんが、一応書いておきます。
ヒゲは男性ホルモンによって生えてきます。男性ホルモンの分泌が多ければ多いほどヒゲは濃くなります。ゴツくて男っぽい方はヒゲが濃く、細くて韓流スターのような美少年的な男性はあまりヒゲは生えてないですよね。韓流スターで青ヒゲがあったらファンは付かないでしょう。
青ヒゲを内面から予防するのであれば男性ホルモンの分泌を減らすしかないでしょう。食事なら大豆食品を多めに摂るといいでしょう。
大豆にはイソフラボンという物質が含まれており、男性ホルモンの作用を緩和してくれます。ただし、イソフラボンは腸内細菌によってエクオールという物質に変換されて吸収されるのですが、日本人の約50%はイソフラボンをエクオールに変換する腸内細菌がいないためエクオールが産生されません。そのため、イソフラボンを摂取しても青ヒゲには全く効果はありません。最近はドラッグストアでもエクオールのサプリメントがありますので、大豆製品を摂取するよりはエクオールのサプリメントを飲んだ方がいいでしょう。
逆に男性ホルモンを増やす食べ物も控えることも重要です。まぐろ、卵黄、牡蠣、牛肉、魚介類には男性ホルモンの分泌を増やす効果があるそうです。元気になりそうな食品は男性ホルモンの分泌が増えそうですね。これらをたくさん食べていた方は少し減らすのもいいかもしれません。
食事で多少男性ホルモンの分泌を抑えたとしても、もともと男性ホルモンの分泌が多い方はこれだけではヒゲは薄くならないでしょう。

青ヒゲ対策② ヒゲをしっかり剃る
青ヒゲは時間が経てばヒゲが伸びて目立ちやすくなるため、仕事中やデート中など人と合う時間はヒゲが生えてきて透けないようにしっかり深剃りすればいいのです。
1.髭剃り前に肌を温める
温めることで毛穴が開いてヒゲが立ちやすくなるため、カミソリや電気シェーバーを使ってできる限りヒゲを短く切ることができます。蒸しタオルで温めるといいでしょう。
2.シェービングクリームを使う
肌を傷めてしまうとヒゲが硬く太くなりやすいためヒゲが濃くなる原因となります。シェービングクリームやシェービングジェルを使って肌へのダメージを防ぎながら髭剃りをしましょう。
3.切れ味のいい刃を使う
切れ味の悪い刃ではヒゲを深く剃ることはできないため、なるべく切れ味のいい刃でヒゲをそることが重要です。T字カミソリなら安い替え刃は使わずに、切れ味が良く深剃りできるものがいいでしょう。
こまめに刃を取り替えることも大切です。電気シェーバーなら安価な製品ではなく、ミドルエンドやハイエンドモデルを選ぶようにしましょう。安価な電気シェーバーは深剃りができないだけではなく、肌が傷つきやすくヒゲが濃くなる原因になる可能性があります。

シェビングクリーム塗って
その後に髭剃りする時間なんてない!
青ヒゲ対策③ 脱毛する
もともとヒゲが濃い方、朝は時間がなくてゆっくり髭剃りをする時間がない方は青ヒゲから逃れられることができないのでしょうか。
そんなことはありません。ヒゲが濃いことが悩みの方、毎日ヒゲを剃るのが面倒と思っている方、そんな方には脱毛がオススメです。「脱毛」という言葉にやや違和感を感じてしまう男性は多いかと思いますが、実は女性からは「男性の脱毛」というのは好印象に捉えられています。
出典:TSURUO
女性240人のアンケートでは「ヒゲ脱毛する男性はありですか?なしですか?」というアンケートに対して、ありと答えた女性が44.6%、どちらかといえばありと答えた女性が35.4%と80%の女性が男性の脱毛に対して肯定的との結果でした。
しかも、「好きなヒゲの形を1つ選んでください」という質問には、「あごのみ」や「鼻下+あご」は少数派で、65%の女性が「ツルツル」がいいと答えています。
出典:TSURUO

ヒゲの時代が来たときにツルツルでは恥ずかしいのでは?
脱毛には2種類ある
脱毛は大きく2つに分けられます。1つは永久脱毛、もう一つは美容脱毛です。それぞれに特徴やメリットデメリットがありますので、自分の希望に合わせて選んでいけばいいと思います。
永久脱毛
永久脱毛とは文字通り永久にヒゲが生えてこないことをいいますが、今後絶対に生えてこないかというとそうではありません。脱毛の定義は日本にはありませんが、芸国電気脱毛協会は「最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が、20%以下である脱毛法であること」と定義しています。
まったく生えてこないということではありませんが、施術を繰り返すとほとんど生えなくなるという意味なんですね。
永久脱毛には強いパワーを持つ器械が必要なため、医療機関でないと施術を受けられません。よくある美容サロンでは永久脱毛はできないと考えていいと思います。
永久脱毛にはレーザー脱毛とニードル脱毛があります。ニードル脱毛は1本1本のヒゲの毛根と発毛組織を処理していくため、確実に永久脱毛が可能となりますが、レーザー脱毛に比べ痛みが強く、1つ1つの毛穴にアプローチしていく必要があるため非常に手間がかかり費用も高額となります。レーザー脱毛なら費用や期間はニードル脱毛よりも少ないため、現在はレーザー脱毛が主流となっています。
美容脱毛
美容脱毛とは医療機関ではなくても使用できる程度の出力を持ったレーザー機器で脱毛を行うことを言います。出力が弱い分回数が増え期間が長くなる傾向にあります。そのため費用も高くなり、30万円を超えることもあります。
完全にヒゲが生えてこなくなるまで通うとなると時間も費用もかかりますが、ヒゲ全体を薄くして青ヒゲが出ないようにするのであれば美容脱毛でも十分なんじゃないかと思います。
美容脱毛は医療機関でできないというわけではありません。医療機関なら医療脱毛による永久脱毛も美容脱毛もしているところがほとんどです。

ツルツルにしたいなら医療脱毛で、
青ヒゲを目立たなくするなら美容脱毛だな。
脱毛して後悔することはない?
いろいろ調べてみると脱毛して後悔する方もいるようです。お金も時間もかかるので、後悔しないようにしっかり考えて脱毛をしないといけないですね。
脱毛して後悔するのは次の4パターンが多いみたいです。
① 効果がなかった
せっかく脱毛しようと通っているのに全然効果がないという声もけっこうあるようです。これは特に美容脱毛サロンで起こっているようです。
脱毛には時間とお金がかかります。どうせ脱毛処理をするなら、しっかりとカウンセリングをして確実に脱毛を行ってもらうには医療機関で脱毛をするのがいいと思います。
② 脱毛したがヒゲを生やしたくなった
髭剃りが面倒、青ヒゲが嫌だと脱毛したのにオシャレヒゲを生やしたくなったという声が多かったです。これは医療脱毛による永久脱毛を受けた方が後悔するパターンですね。永久脱毛が完了してしまうとそこからヒゲは生えてこないか、少しだけ生えてくるかです。ヒゲを整えてオシャレにしようとしてもできません。
こういった後悔を防ぐために、今後少しでもヒゲを生やす可能性がある場合には永久脱毛ではなく医療脱毛を受けることをオススメします。美容脱毛はヒゲを薄くして髭剃りの頻度を減らすことはできますが、永久脱毛ではありませんので再度ヒゲは生えてきます。ヒゲを伸ばしたくなっても大丈夫です。
③ めちゃくちゃ痛かった
医療脱毛でも美容脱毛でも多かれ少なかれ痛みは出ます。中には痛すぎて施術を途中で諦めてしまう方もいるようです。脱毛は施術の前に契約するパターンがほとんどですから、途中で止めてしまうと支払いだけが残ってしまいます。
医療機関なら麻酔薬を使用して施術ができますので、痛みに弱い方は医療機関で脱毛を受けることをオススメします。脱毛サロンは麻酔薬は使えませんので、耐えるしかありません。
④ 皮膚にトラブルが起こった
脱毛はレーザーやフラッシュを使って毛根や発毛組織にダメージを与えます。この時に熱が発生するため皮膚に炎症ややけどが生じる可能性があります。医療機関であれば医師の指導のもと、塗り薬などの処方を受けることができますが、美容サロンでは対応できないので改めて皮膚科などを受診しなければなりません。
皮膚に何らかのトラブルがあっても事前の契約でサロン側は責任は負わないと明記していることが多いですので、口コミなどでそういったトラブルがないかどうか十分確認する必要があります。
⑤ サロンとトラブルになった
医療機関ではあまりトラブルは起こらないとは思いますが、美容サロンの場合は対応が悪かったり予約が全然取れなくて施術の間が空いてしまい脱毛効果がないなどのトラブルが発生する可能性があります。もちろん返金はできないことが多いですし、脱毛効果が出るまで追加の契約をせざるを得ない状況になる可能性もあります。

まとめ
今回は男にヒゲ脱毛は必要かどうかを調べてみましたが、結論としては男にはヒゲ脱毛は必要ですね。
宗教上の理由とか、俳優業をしていてヒゲを生やす可能性があるとか、一定の条件以外の方はほとんどがヒゲ脱毛が必要な方ではないでしょうか。
もともとヒゲが濃くなくて青ヒゲが目立たない方は必要ないですが、昼過ぎから夕方にかけて青ヒゲが出るような方はヒゲ脱毛を本気で考えた方がいいと思います。
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